年収は当然増加を目指すもの、と私も思って生きてきた。
結果としてサラリーマンで過ごした約11年間、
年収は右肩上がりで初任給の3倍くらいには達したように思う。
一方で、若い時と違いお金の不安が減ってくると、
そんなにお金は必要だろうか?という意識が強くなってくる。
これまではとにかく年収を上げる方法を考えていたのだが、
いまは出来るだけ最低コストで生きる方法を考えている。
つまり、出来るだけ生活に必要な費用を減らすことで、
年収を減らしても大丈夫な環境を構築し、
その分の労働時間を減らすことで自分の好きなことに時間を使いたい。
例えば今は子どもとずーっと一緒にいたい。
それから料理や農作業に時間を費やして豊かな食生活を実現したい。
あとは音楽を聴いたり、小説を読んだり、ゲームをしたり。
今は読書一つとっても仕事に役立つ専門書しか読まない。
私は今でもバックパッカーだった20代前半が人生の真理に最も近づいた時期と考えている。
あの頃は人生の目的とか意義ばかり考えていた気がする。
だから、例えば今の年収が1,000万円だったら、
500万円でも済む方法、300万円でも済む方法を考えていくことが、
これからの人生の目標になるのではないかと考えている。
つまり、お金への依存度を減らしていくことが幸せに繋がるのではないだろうか?
自分でできることは最大限自分で行うことにして分業を減らしていくということ。
分業をするから等価交換が必要となり媒体となるお金が必要になるのだ。
資本主義や規模の経済に逆行するが、それが最大のリスクヘッジだ。
だから、これからは年収の増加ではなく、低下を目指していきたい。
そうは言っても安月給で激務なのは論外だけれど。