最近では町中華なんて言われて少しだけ注目されていたりもするが、
どこにでもある汚い中華料理屋が何となく好きだ。
決して中国人がやってる本格的な店では無くて、
商店会のおじさんが適当にチャーハンとかラーメンとか出してる店だ。
だからといって入ってみたりするわけではないのだが…
なのに何で好きなのかというと、この間もうちの近くの薄汚い中華料理屋に、
野球のユニフォームを着たおじさんたちが集まって、
日曜の午後から酒を飲んでいたのが外から見えた。
午前中に草野球でもやってきて大方その帰りかなんかだろう。
何なら中華料理屋の主人も同じチームメイトなのかもしれない。
きっとみんな息子にも野球をやらせてるんじゃなかろうか。
そんでもって巨人のダメ出しとか仕事の愚痴とか、
政治家の批判とか地元のスナックの女の子の話とかしてるんじゃなかろうか。
うちの実家の近くにもそんな感じの中華料理屋があった。
というか、そんな店が日本全国にあるのではなかろうか。
野球のユニフォームはサッカーとかテニスとか、
もしかしたら商店街の法被とかにも変わるのかもしれないけれど。
なんというか人生そんな感じで良いのではないだろうかと、
そんな風景をみて思ってしまうので、何となく好きだ。
おしゃれなバーとか、チェーンの居酒屋だと何となく馴染まない。
やっぱり薄汚い中華料理屋が一番しっくりくるのだ。