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第7回白山白川郷ウルトラマラソンの結果①

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忙しさにかまけて全然ブログが更新できず、遂に本番の日である9月7日(日)を迎えてしまった。そんな状況だから、十分な練習はもちろんできず、7月の走行距離は34.2km、8月は77.4kmとなかなか厳しい状況だった。おまけに8月下旬に走ったときには、足に痛みも発症するなど、かなり懸念を抱きながら本番を迎えることになった。

 

 前日のルール変更

台風15号が猛威を振るう中、白川郷ではその影響で気温がぐんぐん上がってしまった。なんと前日の予報で最高気温34℃という仕打ち。そんな中を100kmも走ったら本当に死んでしまうぞ。そうしたところ、前日のお昼ごろに事務局から突然のメールが。趣旨としては、当日の最高気温は34℃の予報、レーススタート時ですでに25℃、夕方18時でも30℃の予報なので、安全を重視して特別ルールを適用するとのこと。その特別ルールとは、100kmのゴール地点だけでなく、制限時間内に到達すれば第三関門(59.8km地点)、第四関門(66.3km地点)、第五関門(85.3km地点)でもフィニッシュを可能にするというもの。おそらく酷暑の中で無理にゴールを目指し、事故が起きるのを防ぐ目的と思われるが、個人的には嬉しい措置だ。ちなみに各関門と制限時間は以下の通り(スタートは5:00)。

① 10:00(5時間00分)  32.4km(約9分14秒/km)
② 12:00(7時間00分)  46.8km(約8分56秒/km)
③ 13:30(8時間30分)  59.8km(約8分31秒/km)
④ 14:30(9時間30分)  66.6km(約8分33秒/km)
⑤ 17:00(12時間00分)85.0km(約8分28秒/km)
⑥ 19:00(14時間00分)100km (約8分24秒/km)

というのも、私の前日の正直な気持ちとしては、まず最初の第一関門まで行けるかも不安だった。こちらでも記載している通り、私はフルマラソンの参加経験もなく、自分の最長走行距離は大体ハーフマラソンくらい。練習でも22km程度までしか走ったことがなく、そもそも第一関門(32.4km地点)自体がなかなかの関門なのだ。しかも今回は最初の20km地点くらいまではとにかく上り。一気に1,000mくらい高度を上げる。こんなコースで32.4kmも走るのなんて相当厳しいと思っていた。

一方で、山のピークさえ超えてしまえば、タイム的には何とか第一関門は辿りつけそうな気もしていたので、その後歩きくらいのペースで進めば、あわよくば第2関門までは行けるかなぁというくらい。つまり完走はまあ無理だろうと諦めていた部分がある。というかほぼ完全に諦めていた。ところが、第三関門でもゴールと認めてくれるという。こうなってくると、白川郷ウルトラマラソンを完走するのが目的なのか、100km走り切ることが目的なのかよくわからなくなってくるが、とりあえずなんとか望みも見えてきた気がする。もちろん、本来は私としては後者が目的なのだけれども…

 

いよいよレーススタート!

とまあ、こんな感じで朝5:00にレーススタート。前日には白川郷に宿泊したので、一応下見がてらコースを2~3km走ってみた。なんとなく上り坂のきつさは理解できていたので、心してスタート地点である寺尾防災グラウンドに向かう。荷物を預け、スタート地点で振る舞われていたコンソメスープを飲んでいたら、もうスタートだ!気温は天気予報の通り、概ね25℃程度。まったく肌寒くはなく心地よい気温だが、朝5:00で日の出前なのにこの気温では、昼間の温度上昇が恐ろしいばかり。写真の通り、スタートと同時に太陽が見え始めたので、戦々恐々としながらスタートした。

スタート直後はまずは下り。コース図では最初の4kmくらいは下り~平坦な道が続くようだったので、この辺で上りに向けた貯金を作っておきたいところ。一方で、100kmを走るのにどの程度のペースで走ったらよいか見当もつかず、とりあえず知人との作戦通り、平坦な道は6.5分/km程度で進む合掌造りの世界遺産の集落の中を駆けまわるのは何とも気持ちが良くて、観光客も誰もいない中、参加者だけで独占するのは非常に気持ちよかった。周囲が見えるほどには明るくもなってきていたし、体力的にも全然余裕があったので、非常に贅沢な時間を過ごせたように思う。

そうこうしていると4.5km地点で早速最初のエイド。ここでは給水は不要のため飲まなかったが、ここからがいよいよ上り坂になる。結果として18km地点くらいがピークだったので、ここから約14kmほど一貫して上り坂だ。私は結構上り坂でも走り続けて、時々もう無理だと思ったところで歩いて、また走るみたいのを想定していたのだが、とてもじゃないがそんなの無理。周りを見ても上りが始まったら早速歩き出す人もいて、大体感覚を理解する。私は大体最初の方は500mくらい走って頑張って、500mくらい休むことで、1kmあたりのピッチを落とさないようにしていた感じだ。

 

 白山白川郷ホワイトロード~ピークへ

大体7.5km地点くらいで2回目のエイド。ここが白山白川郷ホワイトロードの入り口になる。料金は高いが、景色が良いことで有名な道だが、上りがひたすらきつい。上りだとスピードも出ないので、なかなか距離が加算されて行かない。なかなか進まないのだ。大体8分~9分/kmくらいを目指していたのだが、そうすると200m走って、200m歩くの繰り返し。中にはずーっとゆっくり走っていく人もいたが、足がきつくて私にはとても無理。とにかく早く上りが過ぎ去ってくれるのを待った。

私は20km地点周辺がピークだと思っていたので、20kmをとにかく目指して進んでいたのだが、そうすると突如18km地点くらいのトンネルの前に何やら看板があって、人だかりができている。なんだなんだと近づいてみると、なんとコース最高地点1445mの看板だった。周囲に人だかりができていたので、ゆっくり写真は撮れなかったのだが、なかなか感動的だった。それくらい上り坂はしんどかったのだ。

 

気持ちがよい下り坂を経て最低限の目標地点へ

このピークを越えると、突然急な下り坂に入る。傾斜が急すぎてペースを抑えるのが難しいほどで、逆に流れに身を任せて走っていると5分~5.5分/kmくらいになってしまった。景色は恐ろしく気持ちが良くて、スピードにも乗ってるし、もう白川郷まで走りに来た甲斐があったね!って気持ちで走っていた。それまでの上り坂のストレスも吹っ飛ぶくらいで、気が付いたら自己最長記録の22kmも余裕で更新。これは第一関門くらいは行けそうだという気持ちになっていた。

とにかく後でスタミナ切れが起きると思っていたので、エイドもほとんど時間を費やさず、コップ2~3杯くらい給水してすぐに出発する感じ。そうめんとか果物とかお菓子とかいろいろ配っていたのだが、時間の貯金を作るんだという気持ちで頑張る。25km地点くらいでトイレが我慢できずに寄ったのだが、なかなか前の人が出てこなくて3分くらいロスしてしまった。これが明暗を分けていたかもしれないからバカにできない。

但し、30km地点くらいでふと気が付けば8時過ぎ。何だかすごくお腹が減ってきていたので、一か所だけとにかくバナナをいっぱい食べ漁ったエイドがあった。その他は熱中症対策の塩タブレットを5個くらい拝借して、走りながら食べてごまかす。そのまま突っ切ると32.4kmの第一関門に到着した!実をいうと30km地点手前くらいから、下り坂で無理をしたというか、傾斜に身を任せすぎたせいで、かなり足、特に太腿の痛みが酷くなっており、休み休み走っているような状態だった。

それでも第一関門までたどり着けずにリタイアはさすがに恥ずかしいと思っていたので、何とかたどり着けて心底安心した。自分へのご褒美としてエイドのおろしうどんを食べる時間を割いてみたが、結構おろしが辛くて失敗した。あとで知人から聞いたら、その2つ手前くらいにあったそうめんの評判が良かったので、ちょっと後悔。到着時間は10:00の関門時間に対して9:04。56分もの貯金を作ることに成功したので、10分/kmで歩けば第2関門にも着ける計算。足の痛みがかなり激しくなっていたが、何とか第2関門まで振るい立たせられる程度の貯金が出来ていたので、もう少し頑張ってみることにした。しかし、楽しかったのはここら辺までで、ここからは苦痛との闘いになった

まだ完走証も届いていないのと、ちょっと長くなりすぎてしまったので、もう1回に分けて書いてみることにする。

 

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