半年以上前に買ったトレラングッズがようやく役に立つ時が来た!有給休暇を利用して、近くの秩父、というか飯能のあたりにまでトレイルラン?といえるのか不明だが、とにかくちょっと山を走ってきた。本当は最初に写真を撮ろうと思ってたのだが、忘れてて帰宅時に撮ったのでもう汚れてるけど、上が初めて使うシューズ「Salomon Speedcross Vario2」の写真。こいつがなかなか良く頑張ってくれた。とりあえず、初めてのトレランの様子をまとめてみたい。
■ まずは前日に準備
昨日ふと思い立って、有給休暇中だし山へ走りに行こうと決断。なかなか飲み会があるとか、友達と遊ぶ予定があるとかいろいろ言い訳して決断できないでいたので、本当は今日も夜に飲み会なのだが、とりあえず行ってみることに。まずは天気予報を調べて、雨雲レーダーを見て、とりあえず天気は大丈夫そうなことを確認。雨だと荷物が増えるし、そもそも雨の中を走りたくない。
次のこの気持ちが揺らがないうちに、荷物を準備。上が持ち物の写真だが、12Lの「Salomon AGILE 12 set」に地図とジャケットと替えのTシャツだけ突っ込む。飲み物はソフトフラスクに水が1L(片方500ml)と、ぐぐぐーっと飲むようにスポーツドリンクを500mlだけ用意。食べ物は到着後に食べるように総菜パンを1個。それから写真には写してないが、電車が暇なので本を一冊入れた。あとはポケットに財布とスマートフォンだ。12Lのバッグで十分な装備だが、いろいろ反省もあったので、後述する。ただ、一つ確実なことは、やはりバッグは12Lで調度良かったということ。一通り装備や持ち物は入るし、初心者が最初に買うには調度良いサイズだと思う。
最後に重要な行き先を決めなければならない。とにかく最初だし、近場の低山を目指そうということで、私は埼玉県の飯能駅の2つ先、高麗(こま)駅から行ける日和田山(標高305m)⇒物見山(375m)を目指すことに。物見山からは高麗駅の一つ秩父寄りの武蔵横手駅に降りられるので、そこから帰宅する作戦だ。「山と高原地図 奥武蔵・秩父」によれば、歩行距離は8.5km、標高差は267m、コースタイムは3時間45分とある。普通の登山だったらイージーすぎて目指そうとも思わないが、初めてのトレランにはピッタリと判断して、ここに向かうことにする。
■ 6時半起きで出発だ!
トレイルランのいいところは、走るので歩行時間が短いこと。つまり、登山ほど朝早くでなくても多分大丈夫。私は6時半起きで、昨日準備した荷物を持って最寄りの西武線に乗車!高麗駅までの乗車時間は僅か1時間弱、往復1,000円ほどで行ける距離だ。練馬に住んでると、秩父方面へのアクセスが良いので、登山やトレランには最高だ。8時半には上の写真の高麗駅に到着。ここで実は持参したパンを食べたり、準備運動をしたりしたかったのだが、程よいスペースもなく、適当に体操して8時40分ごろにちんたら出発。結果として準備したパンが単なる荷物になった。ウィダーインゼリーとかカロリーメイトみたいなのにすれば、電車でも食べれて都合が良かったので、今度からは変更する。
まずは身体を温める程度で走ろうと思ったのだが、緩い下り坂と恐ろしく気持ちよい天気、新鮮な風景に押されて最初からなかなかのペースでスタート。まずは登山口を探す。事前に地図も確認していたのだが、なかなか登山口が見つからない。少し迷って地図を確認したりしながら、何とか登山口にたどり着き、いよいよトレイル開始。登山だと最初に正しい道を見つけるのが重要なので、この辺はもう少し周到に準備すれば良かった。
さて、いよいよトレイルだ!とテンションも上がったのだが、開始早々わずか5分後くらいには肩で息をしているような状態。もちろん登山は最初のアプローチが結構急坂であることが多いのだが、舗装された道路で甘やかされてきた私には登り坂のトレイルはかなりしんどい。ちょっと走っては歩いて、走っては歩いての繰り返し。少しの岩場や傾斜が急になるところがあると、そもそも走れないし、かなりストップ&ゴーが多くなる。
それから平日の無名山ということで登山者は少なかったのだが、それでも2回追い抜かなければいけないケースがあった。突然後ろから追い抜くわけにはいかないので、少し後ろを付いていって道が広くなるのを待ったりするので、こういうときにも歩かないといけない。ストップ&ゴーをうまくコントロールすることが重要と実感。
とにもかくにも最初の山頂、日和田山に9時10分ごろに到着。低山だけど眺めはなかなか綺麗で、日高市名物の巾着田が良く見える。大体ここまでで3kmくらいだったが、登山口に入ってからの2kmは1kmあたり13分30秒くらいのペース。10分/kmくらいで走れると思っていたが、トレイルを舐め過ぎていた。ふくらはぎや太腿など、普段ランニングで使う筋肉と違うところが酷使されるようで、足もなかなか痛い。やはりアプローチの上りは相当しんどい。
■ 縦走~下りは傾斜よりも道が課題
最初のピークをゲットした後は縦走なので、高指山を経て物見山を目指す。低山なので普通に集落も通過するが、平日の朝ののんびりとした集落の様子が恐ろしく気持ち良い。天気も最高でコンディションは言うことなしだ。急坂も概ね終わってきたのでここからは走れるかと思いきや、そんな簡単ではない。最初のピークまでのランで足に疲労が溜まっていることもあるが、やはり道が悪くて走れないのだ。
この点は、ソールの凹凸が深いトレイル向きのシューズを選んでおいて本当に良かった。しっかりと地面を噛んでくれるので安心感がある。私は昔は登山が趣味だったので、富士山はもちろん、北アルプスや南アルプス、八ヶ岳などに何度も登ったが、山の標高や知名度と、登山道の状況は全く関係がない。つまり、低山でも根っこや岩場が多ければ、道は走りにくい。むしろ低山の方が植物も多いので、平坦な道は少ない気もする。そのため、低山しか行かないからといってロード寄りのシューズを買うのはやはり危険だ。私のシューズは想像以上に良かったので、逆に登山でも使えそうなくらいだ。
余談だが、途中で小奇麗なアディダスの張り紙があるぞと思ったら、「FunTrailsRound 飯能トレイルランレース2019(FTR飯能)」という50kmのトレイルマラソンのルート案内だった。どうやら先週の6月16日に大会があったらしい。この辺は結構トレイルレースでも使ってるのかもしれない。実は私がこのコースを選んだ理由の一つに、高麗駅でレースをやっているのを目撃したことがあることもあった。さらに、至る所にクマ出没注意の看板が…。6月2日に1頭捕獲したと書いてあるが、もし遭遇してしまったらと思うと恐ろしい。今度からはクマ除けの鈴を持っていくことも考えた方が良さそうだ。
■ 登山に比べて早いのはやはり下り
山道も半分くらい下ってくると徐々に整備されてきた。残り3kmくらいでトレイルも整備され始め、最後の1.5kmはもう舗装された道路だった。そのため、この辺ではトレイルランの特性が発揮できるので、登山に比べて早い早い。ランニング記録を見ても、最後の2kmは5分半/kmを切るようなスピードで走っている。そうこうしているうちに、10時25分ごろに武蔵横手の駅に到着!かなり疲れたけどかなり気持ちの良いデビュー戦だった。
一応、タイムとしては9.13kmで1時間18分。途中で道に迷いながらもコースタイムの半分以下だ。ただ、実際には各頂上で休憩したりもしているので、武蔵横手駅への到着時間を考えると、1時間45分くらいは掛かっていたと思う。なお、ラップごとのタイムは以下の通り。
0~1km:04分45秒(駅から登山口まで。緩い下り坂。)
1~2km:13分31秒(最も急坂が多いエリア。半分くらい歩き。)
2~3km:13分25秒(日和田山頂上前の岩場は全く走れず。)
3~4km:09分30秒(縦走ゾーン。走ったり歩いたり。)
4~5km:08分22秒(走れる下り坂も増えてきたが、頂上前は歩き。)
5~6km:09分01秒(下りだが、道が悪くてスピードに乗れず。)
6~7km:07分55秒(途中から下りである程度走れるように。)
7~8km:05分31秒(舗装道路に入り、普通に走れるように。)
8~9km:05分18秒(舗装道路。下り坂でスピードにも乗れる。)
いろいろ反省もあるけど、楽しい初トレイルでした。8時半から走れば、10時半には終われるのもありがたい…。最後に帰りの反省として、電車で読むように持って行った本が、濡れてビショビショになった。何も水漏れはしていないのに何故?と思ったが、多分自分の汗がカバンを通じて染みていたっぽい。トレランバッグは薄くて、透湿性も高いので気を付けましょう。帰りは腹が恐ろしく減っていたので、自宅近くの美味いとんかつ屋でロースカツを食べ、13時前には帰宅。夜は飲み会です。